石破総理大臣は、自民党の衆議院議員の事務所に商品券を配っていた問題について参議院予算委員会で「国民感覚とかい離があったことを痛切に感じている」として、重ねて陳謝し説明を尽くしていく考えを示した。一方、歴代の総理大臣も慣例で行っていた事実はあるか野党側に問われ、「自身は知らず答える立場にもない」と述べた。自民党は埼玉県八潮市の大規模な道路陥没を受けた対応について「国の支援が必要だ。予備費でお願いせざるを得ない」と求めた。こうした中、自民党の幹部らが都内で会談。石破総理大臣が自民党の衆議院議員の事務所に商品券を配っていた問題について“世論の反応は厳しい”として信頼回復に努めることで一致した。また新年度予算案については高額療養費制度の見直しに伴って参議院で再び修正し、年度内の成立を図る方針を確認した。さらに国会への提出が先送りとなっている年金制度改革の関連法案については、今週から厚生年金の適用拡大や基礎年金の底上げを図るための方策などについて党内で改めて議論することになった。自民党・坂本国対委員長は、野党側から石破総理大臣の政治倫理審査会での弁明を求める意見が出ていることについて「これまで審査会で弁明してきた収支報告書の不記載などのケースとは少し違う気がする。総理大臣として審査会で発言すべきものかどうか難しい問題だ」と述べた。