世界を舞台に数々の困難な依頼を遂行する超一流のスナイパーを描いた「ゴルゴ13」は、発行部数が3億を超えるさいとう・たかをの代表作。大阪府・堺市役所で開かれているさいとうの作品展には、ゴルゴ13の主人公のセリフに魅入る多くの人の姿があった。「ゴルゴ13」連載担当・編集者の西村直純は、「何者にも染まらず、己のルールに従って生きる孤高の主人公」・「綿密なリサーチに基づき、現実の国際情勢を反映したリアルな舞台設定」などが魅力のこの作品の中で、「その”正義”とやらはお前たちだけの正義じゃないのか」というセリフが、さいとうの作品作りの信念を象徴するものだと話した。”正義”という言葉に”常に懐疑的だった”さいとうの原点について、小学校の同級生・岩井淳によると、戦争へと突き進んだ価値観が敗戦を境に崩れ去ったことで、さいとうは”正義”というものの曖昧さ・脆さを実感したそうで、それが後にゴルゴ13の主人公を生み出すことにつながった。この作品は、残されたスタッフによって現在も制作が続けられている。そしてさいとうは、自分の信じる”正義”が他人の”正義”足り得るかについて、生前のインタビューで”個人の都合で決まる善悪の区別は、人間にとって永遠のテーマではないか”などと語った。
住所: 大阪府堺市堺区南瓦町3-1
URL: http://www.city.sakai.lg.jp/
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