今日は水戸局から。日本食の基本ともいえる醤油の話題。創業330年余の土浦市の醤油メーカー。蔵にあるほとんどの木桶は明治時代に作られたものだという。国内で生産される醤油のうち、木桶仕込みしょうゆは約1.9%ほどとされている。ステンレス製の容器と比べて温度の調節などが難しいものの、味に深みがあり香りが良くなるということでこの会社では大量生産の醤油と差別化して海外にも販売している。しかし桶の老朽化が進んでいるため、3年前から少しずつ新しい木桶に取り替えているとのこと。今年は2本新調した。頼ったのが大阪・堺市のベテラン木桶職人・上芝雄史さん。新しい桶は狭いスペースで手作業で作られるという。まず古い木桶を解体し、事前に準備した側板を持ち込んで組み立て、最後は底の部分の板を取り付けて完成。2つの桶を取り替えるのに3日間かかったという。醤油メーカーの柴沼和廣会長は「この木桶を守ってさらに次の150年まで続くようにしたい」などと話した。このメーカーの醤油は海外でも人気が上昇しているという。