米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は1日、金融政策を決定する会合を開き、政策金利を6会合連続で据え置くことを決めた。FRBは「ここ数か月、物価上昇率2%の目標達成に向けた進展が見られなかった」と指摘し、「インフレは依然として高水準にある」との認識を示した。FRB・パウエル議長は「インフレ率は、まだ高すぎる。インフレ率のさらなる低下は確実ではなく、今後の道筋は不透明」と述べた。ただ、パウエル議長は「さらなる利上げの可能性は低い」と述べ、市場では年内に利下げが始まるとの見方が広がっている。パウエル議長の会見後、外国為替市場では円相場が急騰し一時1ドル=153円台をつけた。1時間たらずで4円ほど円高が進行した。