外国為替市場で円相場は先ほど4月29日以来およそ2か月ぶりに節目となる1ドル160円台まで下落した。米国の利下げの時期が後ろにずれるとの見方からドルが買われていることや日本銀行が今月中旬の金融政策決定会合で国債買い入れ額を減らす具体策の決定を見送ったことなどから円が売られ円安が進んでいる。円相場は今週これまで1ドル159円台での動きが続いていて、鈴木財務大臣も為替相場の過度な変化というものは望ましくない。市場の動向をしっかり見て必要に応じて適切な対応を取っていきたいと市場をけん制していた。政府は為替の水準ではなく変動幅を見て為替介入の有無を判断するとしていて、節目の水準を突破したことで政府・日銀が為替介入に踏み切るかが今後の値動きを左右することになる。