1988年に川崎・中原区の多摩川のそばに開館した「川崎市市民ミュージアム」は、2019年の台風19号で被災し、絵画や漫画本など約30万点を収めた9つの収蔵庫が浸水した。その後ミュージアムは休館の状態が続いてきたが、多摩区の生田緑地に移転して再建することが決まり、きょうは解体を前に1日限定のお別れのイベントが開かれた。イベントでは建物のガラス面にメッセージを書くことができ、訪れた人が感謝の言葉を綴っていた。建物から剥がした外壁のタイルを記念に持ち帰ることもでき、思い思いの絵を描いていた。新たなミュージアムは2031年度内の開館を目指し整備されるという。