富岡町の夜の森公園から中継。震災前から公園があるが去年住民の帰還を促すため憩いの場になればと整備された。公園の周りは遊具が新しくなっており利用者は少なく放課後は子供達が遊んでも良い場所だが現在は笑い声も聞こえなかった。13年前の今日は東日本大震災が発生し、富岡町は約7キロ離れた福島第一原発の事故で全域に避難指示が発表。その後は段階的に解除され去年までに街の9割以上の避難指示が解除されているが、避難先から街に戻った住民は約6%だった。震災前と変わらない景色がある桜並木は公園の周辺に桜の木が植えられており県内有数の桜の名所として知られている。ここにある桜並木は街から人がいなくなった後も強く生き抜いて夜の森に春の訪れを告げていた。例年4月上旬に見頃を迎える夜の森の桜は全長2.2キロの道路沿いに約420本の桜が植えられ満開になると空を覆うように桜のトンネルとなる。去年はこの絶景を目当てに県内外から約3万3000人が訪れたが去年の春は3月30日に満開を迎えている。今年は暖冬の影響で早くなる可能性があるが、桜並木には小さな蕾が膨らみ始め、来月の6日と7日には夜の森公園で桜まつりが開催される。開花が早まった場合は、その前から多くの人が集まる予想がされているが、桜まつりの10日以上前となる今月24日から夜の森公園で出店が並ぶ予定だという。桜まつりの実行委員会は夜の森の第一歩として桜で人が戻るキッカケになればと期待している。東北各県と中継を繋ぎながら震災から13年の現状や課題について伝えるという。