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「夜・魂のかくれ場所で」 のテレビ露出情報

草間彌生は1957年に27歳のときに単身渡米。渡米後にすぐに発表した無限の網No. AB.。真っ白に見えるが白い無数の線が重なるように描かれている。斬新な表現でニューヨークのアートシーンで一躍注目を浴びた。親しい人の死や体調不良の重なりで帰国を余儀なくされた。日本で描いた作品は後のポップでカラフルな表現とは程遠く、死の匂いすら漂う。画壇で話題にあがることもなく、草間は不遇の時代を過ごすことになる。そんな時初め挑戦したのが版画だった。草間の最初の版画作品を一緒に制作した石田了一さんは、原画をもとに色を選び版画を仕上げる刷り師。草間の絵を元にした初の版画の靴をはいて野にゆこうは草の形をした靴紐が繊細に表現されて植物が大好きな草間さんらしい。版画になった自分の作品をみた草間は嬉しそうだったという。その後も石田さんとの共同制作は続いた。原画にひと味加えた石田さんの刷りの技が草間のインスピレーションを刺激した。原画をもとに刷りを重ねる版画は、反復と増殖の芸術。版画を通して草間は自らの表現を突き詰めた。渋田見さんは版画になったことで色数を減らし筆の濃淡を排除したという。世界は草間彌生という才能を再発見した。そんな版画作品の集大成となったのは2014年に制作した七色の富士。

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