150年前の1874年2月に起きた佐賀の乱と呼ばれる戦争で、かつての武士を率いた江藤新平の功績を改めて考え、政府に対する反乱として歴史を問い直す企画展「没後150年特別展・江藤新平」が佐賀市「佐賀城本丸歴史館」で開かれている。江藤新平は、明治政府では初代司法卿に抜擢され、各地に裁判所を設置。人権を尊重する近代的な司法制度の礎を築いた。しかし、政府の幹部の利権にも踏み込む司法制度は政府の重鎮だった大久保利通らの強い反発を招いた。「佐賀の乱」で江藤新平は処刑された。藤井祐介学芸員は「佐賀の乱ということばが与える強いイメージを払拭する。江藤を復権していく動きにつながっていくと思います」と話す。