学歴社会の韓国で、「人生を左右する」ともいわれる大学入試の統一試験「大学修学能力試験(修能)」が実施された。試験に遅刻しそうな受験生をパトカーで送り届ける警察官。また、当日は一部企業が出勤時間を遅らせる、英語のリスニング試験中は、飛行機の離着陸が禁止されるなど「受験生ファースト」な一日となった。受験競争が激しい背景にあるのは、韓国企業の収入格差。地元メディアによると、中小企業の平均月収は日本円でおよそ32万円。これに対しサムスンなどの大企業はおよそ66万円と2倍以上の差がある。今年の受験は、医学部の定員拡大を受け、現役ではない受験者の数も多いということで、競争はさらに激化しそう。