船井電機の経営破綻の裏側で何が起きていたのか。東京地裁が受理した破産事件の記録。その債務者の欄には船井電機と書かれている。先月、破産手続きの開始決定を受けた大阪・大東市の船井電機。社員500人以上が突然の解雇となった。破産手続きの開始決定は給料日の前日で、社員は急遽本社に集められ、その場で弁護士に「みなさんは今日付で解雇ということになります 申し訳ありませんが今月分の給料は出ません」と言い渡されたという。FUNAIブランドで一時代を気付いた船井電機は1961年、ミシン卸売業を営む船井哲良氏が創業。1990年代にテレビデオで一斉を風靡すると、2000年代には液晶テレビの生産を開始。一時は大手メーカーを凌ぐ利益率を誇る企業に成長した。船井哲良社長は、かつて取材に「株主からのいろんな意見を参考にしながら経営を進めていきたい」などと述べていた。