物価の優等生バナナは輸入に頼っているため、円安が直撃している。きょう発表された2023年度の消費者物価は2.8%上昇し、2%を大きく超える物価高が2年続いている。生鮮食品を除く食料は7.5%上昇し、48年ぶりの伸び率となっている。この2年で家計の負担は20万円以上増えたとする試算もあり、政府も円安が食料品などの価格にどう影響するか注目している。日本銀行・植田和男総裁は急速な円安で基調的な物価上昇率に大きな影響が出た場合、追加の利上げなど金融政策の変更の可能性があるとの認識を示した。円安に加え、イスラエルとイランの応酬で中東情勢が緊迫化し原油高も進んでいる。クリーニング店では石油由来の溶剤、ハンガー、包装など数多く使用しているが、仕入れ価格が軒並み高騰。都内のクリーニング店では2年前に10〜15%値上げをして以来、その後は価格を据え置いている。社長は「今までやっていたサービスチケットとか割引のシステムを排除して帳尻を合わせようと」と話した。現在の円安が続くと、今年度は家計の負担はさらに10万円以上増える見込み。
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