ツィンバロン奏者の斉藤さんはアジア人初のツィンバロン専門資格をとった人で、ハンガリーでツィンバロンについて学び海外のオーケストラなどと共演している。ツィンバロンとは台形の箱の上に金属製の弦がはられている楽器で、弦をバチでたたく打弦楽器である。135本の弦で5.5オクターブの音域をカバーできる。さまざまな楽器の影響を受け約150年前ハンガリーで誕生した楽器。斉藤さんは30歳でリスト音楽院に入学しツィンバロンについて学んだ。ツィンバロンを習得する上で難しいのは音階の並びで、ひとりで手が届く範囲に広い音域を配置した結果複雑な並びになったのではないかと言われている。続いてはバチの使い分けで、木の先に巻かれるものの素材によって音色が変わる。バチを作る作業もツィンバロン奏者の大事な仕事。
大河ドラマ「べらぼう」の音楽収録が行われたのは去年10月で、斉藤さんは新しい世界へのまなざしをオーケストラの中でどう表現するかイメージを膨らませ二重構造のバチを選択した。斉藤さんはこれをきっかけにツィンバロンの存在を広めたいと考えている。
大河ドラマ「べらぼう」の音楽収録が行われたのは去年10月で、斉藤さんは新しい世界へのまなざしをオーケストラの中でどう表現するかイメージを膨らませ二重構造のバチを選択した。斉藤さんはこれをきっかけにツィンバロンの存在を広めたいと考えている。