5月、大津市の住宅で保護司の男性(60)が殺害された。男性が支援に当たっていた保護観察中の容疑者(35)が殺人の疑いで逮捕された。先週行われた保護し制度の見直しを議論している法務省の検討会では、事件を受けて保護司の安全確保について議論された。福岡・飯塚市で保護司をしている野見山優子は、教員退職後に地域の子供会の手伝いをする中で9年前に保護司になった。野見山保護司が安全対策として重要だと考えているのは面接する場所。サポートセンターのような第三者の目が届きやすい面接場所が増えるのが望ましいと考えている。野見山保護司は「女性保護司が集まると安全対策の話になる。みな最初から身の安全の対策はある」という。もう一つの安全対策としては面接時の人数。トラブルを避けるため複数の保護司で面接に臨むことも視野に入れるべきだという。野見山保護司は「私はあなたの力になりたいという気持ちがいつもある。怖いとか嫌だという文句はない。できる限りなにかやれたらいいと思う」と話す。