地元企業のビーエイブルが大企業でも難しいという福島第一原発の排気筒の解体作業を手掛ける。初めは人の手で筒を切ろうとしたが、放射線量の高さなどから断念。そこで解体専用のロボット装置を開発。バスを作業室に改造し、200m離れた場所から遠隔操作した。この規模の煙突を遠隔で解体するのは世界初。これがその後の事業につながる。排気筒の解体でも活躍したアームは商用化。すでに製薬会社の工場に仕分けロボットとして納入されている。実際、日立、東芝、三菱重工業などが廃炉作業の現場でロボットを導入し技術の発展に活かしている。スタートアップの大熊ダイヤモンドデバイスは40億円を調達し原発近隣で工場建設を計画。ダイヤモンド半導体を活用し原子炉内の放射線量を計測しようとしている。ビーエイブルの佐藤社長は、思いがないとできない。こういうのをやるともうかるよでやったのでは限界がすぐ来てしまうと述べる。廃炉への動きは人材育成にもつながっている。福島工業高等専門学校の生徒6人が白虎Mkー2を開発。デブリを回収するためのロボット。開発設計を担当した遠藤さんは福島県浪江町出身で事故後は避難を余儀なくされる。そのため原発の廃炉作業への関心も高い。白虎Mkー2は去年、廃炉創造ロボコンで特別賞を受賞。遠藤さんはロボットの分野で廃炉に限らずいろいろな分野に行きたいと述べる。ビーエイブルは廃炉創造ロボコンの協賛企業の一つ。佐藤社長も福島から広がる未来の可能性に思いを馳せている。
