例年以上のにぎわいを見せているのが、「弘法大師・空海」の霊場八十八カ所を順番に巡り歩くことで願いがかなうといわれる「四国のお遍路」。徳島から四国を時計回りにおよそ1200kmを巡る長旅であることから、ゴールデンウィークなどの長期休暇を利用して巡礼する参拝客が多い。ゴールデンウィーク初日の昨日多くの参拝客が訪れていたのは最後の寺にあたる香川・さぬき市大窪寺。参拝客らによると、うるう年に通常とは逆回りで巡礼する逆打ちをすることで3倍のご利益を得られるという言い伝えがある。「逆打ち」とは「順打ち」と違い、道中に案内板がなく巡るのが難しい事などから、より大きなご利益が得られるという。逆打ち効果もあり、ゴールデンウィーク期間、お遍路巡礼ツアーの予約数が去年と比べ2.5倍になっているそう。国内旅行テーマ別ランキング(阪急交通社の集計):1位「お遍路・巡礼」、2位「ミステリツアー」、3位「日帰りバス」。参拝客を受け入れるお遍路宿も、ゴールデンウィーク期間中は連日ほぼ満室の状態。こちらの宿では1泊3500円からと参拝客に格安で宿を提供。四国は古くから「接待の島」ともいわれ、地元住民が参拝客に対しお茶や食事を振る舞うなどお接待文化が今も根強く残っている。
住所: 香川県さぬき市多和兼割96