開幕から日本勢がメダルラッシュの歓喜に湧く中、オリンピック最終日に控える種目スキークロス。去年6月ウィンタースポーツのオフシーズンにスキークロスの須貝龍はミラノ・コルティナ五輪に向けてトレーニングに励んでいた。スキークロスとは起伏のある約1kmのコースを最大4人が一斉に滑り順位を競う、そのスピードは時速100km/hに及ぶという。接触や転倒と隣合わせで一瞬にして形勢が逆転する雪上のサバイバルレース。元々アルペンスキーの選手だった須貝龍は五輪を目指して2019年にスキークロスへ転向した。4年前の北京五輪では写真判定の末1回戦敗退となった。須貝龍が滑りを見直すために力を入れたのが分析作業で、W杯の映像を見ながら五輪を想定し世界ランク上位の選手と自身の特徴を項目にしてあらい出した。すると去年の世界選手権で日本人初となる銅メダルを獲得、さらにW杯第2戦で4位入賞と結果を残してきた。その矢先、去年12月年内最後のW杯で転倒し左股関節脱臼、大腿骨頭骨折。帰国後医師から告げられたのは全治3カ月、それでも五輪に向け2カ月で復帰を目指すという。地道なリハビリの末、今月1日須貝龍はミラノへ出発した。
