J1優勝の可能性があるのは3チーム。首位ヴィッセルか、サンフレッチェかゼルビアが大逆転を果たすか。同時刻キックオフの最終節で最後に笑うのは果たしてどこか。勝って自力で連覇を決めたいヴィッセルはホームでベルマーレと対戦。序盤に決めた宮代のシュートはオフサイドでゴールと認められなかった。同時刻に戦う3位のゼルビアはアントラーズと対戦。逆転優勝には勝つしかないが開始早々、カウンターから先制ゴールを奪われる。追加点も許し逆転のふた文字が遠のく。ヴィッセルの無得点が続けば2位のサンフレッチェは勝てば優勝となる。しかし、前半13分にガンバに先制される。このあと、サンフレッチェのリーグ最多得点を誇る攻撃陣が反撃に出るがネットを揺らすことはできない。一方で無得点が続くヴィッセル。前半26分武藤のヘディングは阻まれたがそこを宮代が押し込み先制。43分にはゴールキーパーのキックから大迫がつないで、最後は武藤が決めた。後半26分には扇原が追加点。ヴィッセル神戸はリーグ2連覇を達成。吉田孝行監督は「俺らが強かった、それだけ」、武藤嘉紀は「すべてをサッカーに捧げた結果」とそれぞれコメントした。サポーターと喜びを分かち合う応援歌「神戸賛歌」の歓喜がスタジアムに響いた。