大阪北区に入る心療内科クリニックが放火された事件からまもなく2年。現場では外に繋がる階段が一つしかなく、逃げることができずに大きな被害に繋がった。こうした3階建て以上で階段が1つしかない建物を対象に大阪市消防局は独自の対策を続けている。福島区の5階建てビルに入るカラオケ店では階段が1つしかない上窓が少ないのが特徴で、店員に一時的に避難する場所を考えてもらった。火災が起きた際に対処法を教える取り組みは「SRC=セルフ・レスキュー・コーチング」と呼ばれている。今回、担当者は調理室に避難するよう伝えた。防火扉や窓があるためだという。個室から出られなくなった場合は扉の隙間を塞ぎ室内に煙が入るのを防ぐよう指導した。SRCについて大阪市消防局は動画投稿サイトでも内容を紹介している。