大阪の堂島取引所でコメの先物取引が本格的にスタートした。主食用のコメの価格を巡ってはJAなどの集荷業者と卸売業者の間の相対で決まるのが主流となっていて、価格決定の透明性が不十分だという指摘が上がっている。これに対して先物取引の市場はオープンな場で価格が決まることから、透明性の向上につながることが期待されている。また、先物取引は将来の米の価格を予想してあらかじめ取り引きを行うことから、農家にとっては将来の収入の目安となり安定した経営につながるほか、消費者にとっても今後の価格の指標になることが期待されている。