京都市内の居酒屋で働く木村望さんは、聞き取り困難症と診断された。仕事中はノイズキャンセリングイヤホンをつけている。聴力は正常だが周りがうるさい環境や複数の人との会話だと聞き取りづらくなる。カメラの前では、お客さんの声に気づかず、スタッフの返事で気づく場面もあった。こうした聞き取り困難症の人の治療を続けている阪本浩一さんは「耳から音が入るのは正常。そのあとの処理および脳の中での作用。その作用がうまくいかないことで聞き取りができないことが聞き取り困難症」と指摘する。木村さんは診断を受けたことで、自分を責めてしまう気持ちに変化が生まれ、自分を認めてあげることができたという。店の店長をする夫・駿吾さんは、聞き取り困難症のことを知るまでは理解できないことも多かった。
