大阪・関西万博は、大阪此花区の人工島・夢洲で、今月13日から半年間の日程で行われ、期間中、2800万人余りの来場が見込まれている。これに伴い、警察は、大阪府警の警察官7800人と、全国から派遣される警察官2200人の、合わせておよそ1万人の態勢で警備に当たることが発表された。これは、20年前に開催された愛・地球博の2.5倍で、これまでに日本で開催された万博の警備としては、最大の規模だという。今回の警備では会場が周りを海で囲まれた人工島のため、ドローンを使った上空からのテロ行為への対策のほか、開催期間中に参議院選挙が行われ、要人警護に人手が必要なことから、警備が手薄にならないよう、全国で態勢を確保することなどが求められる。また、過去に海外で開催された万博では、ハッカー集団によるサイバー攻撃が行われたことから、警戒を強めている。会場にはスーツケースなど、キャスターが付いた荷物の持ち込みが禁止されるため、警察は駅や空港などで周知を徹底し、テロや雑踏事故防止に協力を求めることにしている。