次は猫が大好きだという平井佳子さん。現在、息子・娘と3人暮らしだが、猫も3匹いるという。そんな平井さんのお宝は「古丹波の壺」2点。50年ほど前、京都・丹波の名士だった曽祖父が亡くなった際に所有していた山を祖父と大叔父で相続することになった。しかし祖母が「山なんかもろても大阪へ持って帰られへん」と言い、骨董好きだった祖母は大叔父が大切にしていた古丹波の壺に以前から目をつけており、「義兄さん、古丹波の壺2つ、山と交換でどうか」と持ちかけた。すると山が欲しかった大叔父も快諾し、以来家宝として大切にしてきた。本人評価額は1点10万円で合計20万円だったが、鑑定結果は大幅アップの50万円だった。艶のない方の壺は室町時代中期のもの。描かれた筋は「猫掻き」と呼ばれるもので、粘土同士をくっつけるために道具を使って撫でて整えたもの。艶のある方は桃山時代末期~江戸初期にかけて、17世紀頃のものだそう。