那智勝浦町のケースでは遠方からも受験できるようにしたことで大阪からの応募があり採用につながった。那智勝浦町ではこれまで受験者の大半が地元を中心とした県内出身者だったが、大阪だけでなく北海道や広島、福岡などからも応募があり、試験を変更したことに手応えを感じているという。和歌山県南部は小さな自治体が多く深刻だが、市町村だけでなく和歌山県庁でも同じ課題を抱えている。採用試験の受験者は減少傾向が続いていて、おととしから一部で専門試験をなくすなど改革を行っている。それでも技術系職種は定員割れや合格無しが続き、和歌山県は今年度の試験から大学3年の受験を可能にした。早稲田大学政治経済学術院・稲継裕昭教授は「こうした傾向が続くと小さな自治体は人材確保ができなくなる可能性がある。国や県が職員を派遣する仕組みが必要になるかもしれない」と話していた。
