2018年に自衛隊の哨戒機が韓国軍の駆逐艦から射撃官制用レーダーを照射された問題をめぐっては、韓国側は照射の事実を認めていないが両国の関係改善が進む中、去年の防衛省会談で再発防止策を含め協議を加速させることで一致した。政府関係者によると木原防衛相は今月31日からシンガポールで開かれるアジア安全保障会議に合わせ、韓国のシンウォンシク国防相と会談する方向で調整をすすめている。会談ではレーダー照射問題をめぐり平行線が続く事実関係をめぐっては突っ込んだ議論はせず、国際基準に沿った再発防止策を中心に協議を行う見通し。また問題以降途絶えている2カ国での共同訓練や部隊間の交流再開についても議論の見通しで、合意すれば核ミサイル開発を急速に進める北朝鮮への対応など安全保障面での連携強化へ前進することになる。