大勝ちしたことでギャンブルにのめり込んでいった貴闘力氏はウソをついてまで軍資金を獲得したという。本業の相撲では負け越しが続き、前頭まで転落。だが、義父の大鵬親方はギャンブルをやめる約束を交わし、借金を肩代わりしてくれたという。ミズーリ大学の研究では家系にギャンブル依存症がいると、19%が依存症予備軍とされる。貴闘力氏の場合、父親も賭け事が好きだった。貴闘力氏は恩に報いようと今一度、稽古に邁進し、2000年に幕内最下位から優勝を成し遂げた。だが、変装をしてまでギャンブル場に通い出し、海外にも出かけた。2002年に引退を発表し、大嶽親方となるもギャンブルからは逃れられなかった。