今回の宮中晩さん会は、初めて平服で行われた。今回は皿に盛り配られる形になった。これは配膳回数を減らしリラックスした雰囲気を大切にしたいという両陛下のお気持ちに沿ったものだという。また、宮中晩さん会で初めてメニューのなかに和食の前菜が組み込まれた。日本文化を見てもらいたい、和食が好きな大統領夫妻をおもてなししたいという両陛下のご意向が踏まえられている。魚介や大豆をふんだんに使った8種の前菜に始まり、コンソメスープ、羊の蒸し焼きとサラダ、デザートにはレモンゼリーが提供された。午前中の歓迎行事では、これまでは日本由来の曲が演奏されていたが、今回は賓客にリラックスしてほしいという趣旨からブラジルゆかりの曲に変更された。