海中を浮遊する大量の赤い謎の生物の正体は、クリオネの仲間のクリイロカメガイ。ゼリーのような体の中に貝殻があり、体長は1cm程度。発見されたのは熊本県天草市の海。流氷の妖精などとも呼ばれるクリオネの仲間でもある。この海でダイビングスクールを経営する撮影者は「あれだけの大群を見たことがない」と語った。温熱帯海域に生息していて普段は沖合で見られるというクリイロカメガイ。沿岸で大量発生したことについて、かごしま水族館・吉田明彦展示第一課主観は「潮の流れや風向きによって集められるところが大きくて(クリイロカメガイ)は魚たちのエサになる生き物なので豊かな海の象徴であると思う」と語った。クリイロカメガイは触っても問題はなく危険な生物ではないという。