ゲストは「BNPパリバ証券」中空麻奈。「智剣・Oskarグループ」大川智宏。アメリカの9月の雇用統計は予想を大幅に上回り強い結果だった。大川氏は、市場関係者からはホームラン級と称されるほど、すべてが強く、サプライズと言っていい内容。雇用者数は予想を大幅に上回り、失業率も改善、平均時給も上昇して加速。完全に市場の想定を裏切った結果。この数字を受けFRB(連邦準備制度理事会)の利下げペースが鈍化するとの思惑が一気に強まり、ドル高で円安が進行した。これまでFRBは9月の大幅利下げの根拠を雇用の悪化を未然に防ぐ予防的措置としてきた。少なくとも0.5%の利下げの見通しは影をひそめる可能性は高いと思う。(次回の利下げに関して)利下げなしはないと思うが、一応継続的な利下げはするとの想定は市場で考えられている。以前から内需系の指標はかなり強い状態が継続してる。今後の利下げのペースによってはアメリカ経済はソフトランディングどころか、ランディングしない可能性が出てきたように思われる。日本にとっても円安進行で輸入物価が再び高騰してインフレ懸念が高まる。日銀への圧力も高まる。影響が出るのでは。これからも雇用は最重要項目と解説した。