奄美大島の名瀬港には今月13日、民間の大型フェリーが北海道から到着し、陸上自衛隊の隊員などが戦車を含む部隊の装備車両などを船から運び出した。今月23日から始まる自衛隊と米国軍による大規模な実働演習では、奄美大島や徳之島、沖永良部島などの離島を中心に訓練が行われ、自衛隊の施設だけでなく、有事に備えて自衛隊が円滑に使えるよう、ことし新たに「特定利用空港・港湾」に指定された施設も利用される。名瀬港もその1つで、部隊や武器の輸送訓練などで使用されるほか、徳之島空港では戦闘機の離着陸訓練が行われる計画。県は、今回の共同演習に先立ち、事件や事故が発生しないよう安全対策に万全を期すとともに、訓練に関する情報について可能なかぎり提供するよう求める要請書を自衛隊と九州防衛局に提出している。