四季折々の花鳥画で知られる日本画家で、文化勲章も受章した京都市立芸術大学名誉教授の上村淳之さんが老衰のため亡くなった。91歳だった。上村淳之さんは京都市出身で、祖母が美人画の上村松園さん。父親が花鳥画の上村松篁さんと日本を代表する画家の家に生まれ、京都市立美術大学、今の京都市立芸術大学で学びながら日本画の制作に励んだ。四季折々の植物や動物を描いた花鳥画を得意とし、奈良市内の自宅には絵の参考にするため多くの鳥を飼育していたことでも知られている。後進の育成にも精力的に取り組み、母校で33年間教鞭をとって学部長や副学長も歴任し、平成25年に文化功労者に令和4年には祖母、父親に続いて文化勲章を受章した。関係者によりますと、今月1日、老衰のため奈良市内の自宅で亡くなったという。