日本初の統一国家であるヤマト王権、前方後円墳を数多く作り、高句麗と戦ったことなどはわかっているが、その多くが謎に包まれている。現在そのヤマト王権に関する発見が相次いでいる。奈良県の富雄丸山古墳からはこれまでに発見例のない盾形銅鏡が発見され、そのデザインは世界に類を見ないという。その富雄丸山古墳の発見の中でも研究者を驚かせたのが237センチの巨大な鉄剣で「蛇行剣」と呼ばれている。同じ頃の中国の鉄剣は1m前後であり、古代東アジア最大ものになる。鍛冶技術はは大陸から日本に伝わったが、それを独自に進化させ蛇行剣が生まれたと考えられている。さらに同じ頃の甲冑に関しても別の古墳から出土したものにぴったり同じパーツが使われていたという。これは設計図を作り、パーツごとに大量生産を行っていた可能性につながるという。技術を吸収・改良し国をまとめていったヤマト王権は日本という国の礎となった。