ア・リーグで日本人初のホームラン王に輝いた大谷選手。地元・岩手県奥州市では、市役所庁舎に10メートルの横断幕がかけられた。6月だけで15本塁打を打記録し、月間MVPを獲得した。一方、投手としては今季から導入された「ピッチロック」に戸惑う姿も見られた。試合時間の短縮のため、ピッチャーはランナーなしなら15秒以内に、ランナーありなら20秒以内に投球を行う必要があり、もし違反したら自動的に1ボールを宣告される。「ピッチクロック」違反を告げられた大谷選手は審判に細かく確認、その後、素早い適応能力を発揮して本来のピッチングを見せた。7月の試合では投手としてメジャー初完封を成し遂げた。その試合からわずか45分後、2打席連続ホームランを打ち、2刀流としての真骨頂を見せた。オールスター戦の前日はメディアが殺到し、グッズ売り場では大谷選手のユニフォームが決して安くない値段で売られていたが、わずか15分ほどで品薄となった。シーズン後半は苦戦した大谷選手。8月には右指の痙攣で緊急降板、その月の後半には「右肘じん帯損傷のため、今季限りで登板しないとの発表が球団からあった。9月19日には右肘の手術を受け、25試合を残し欠場を決めた。来年はバッターに専念し、再来年にはピッチャーとして復帰の予定。