姫野ナル選手は、鹿児島県出身の24歳。高校時代に全国大会で優勝するなど活躍し、18歳でプロに転向した。憧れのプロになった姫野さん、3年前精密検査で脳に腫瘍が見つかった。腫瘍はホルモンの分泌を過剰にする病気だった。手術で腫瘍は摘出されテニスに復帰できると思った矢先、医師から「下垂体前葉機能低下症」だと告げられた。生きていくのに必要なホルモンが欠如し、薬を飲み続けないと命に危険が及ぶ指定難病。朝と夜に数種類の薬を飲み、寝る前にも注射が欠かせない生活を続けなければならない。退院後、姫野さんが真っ先に向かったのはテニスコートだった。”世界の舞台で活躍する”夢を諦めなかった。発覚から半年後試合へ復帰できることが決まった。スタミナと脚力が武器だった姫野選手、復帰後はプレースタイルを変更した。姫野選手は世界4大大会への出場を目指して、今後も国内外の試合に挑戦していくとのこと。