2023年度の進学率は大学が57.7%、高等教育機関が84%でどちらも過去最高となっている。進学率上昇の理由の1つが高等教育の修学支援新制度。世帯年収に応じて給付型奨学金と授業料・入学金の減免をセットで支援する制度。経済的な理由による進学の断念をなくすことが目的。今年度から制度の対象が拡大して世帯年収の上限が600万円程度まで引き上げられ、多子世帯と私立理工農系の学生等への支援が加わった。来年度からはさらに支援が拡充され、子どもを3人以上扶養する世帯については所得制限なく授業料・入学金を無償化する。奨学金には卒業後に返還が必要な貸与型もある。この返還月額を減らす減額返還制度の利用対象が拡大した。今年度から制度が利用可能な本人年収の上限が400万円に引き上げられ、子どもが増えた場合は更に上限を引き上げる。