ハタハタの水揚げ量年内ナンバーワンの秋田・男鹿市北浦地区の漁港を訪れた。ハタハタは定置網漁で獲ることができる。70年代では一冬で5千トン以上の水揚げ量があったが、この日は3匹しか獲れなかった。漁師の西方さんも危機感を募らせていた。ハタハタの群れが訪れるのは年にわずか数日。条件が揃えば昼夜を問わずに船を出すという。しかし、記録的不漁は続き、今期は過去最低が確実とみられている。初物は1匹2000円にものぼり、今や高級魚になってしまった。西方さんたちはハタハタの漂着卵を集め海中に吊るすふ化放流事業も続けている。東京で修業したのちに地元秋田で「美・中國菜 武陵源」をオープンした料理人の竹内さんもハタハタに危機感を抱いていた。
住所: 秋田県秋田市中通4-7-35