内閣不信任決議案の採決のため本会議場へ向かう岸田総理。そのころ行われていた自民党の代議士会では珍しく発言を求める議員の姿があった。公然と岸田総理への不満があがり、自民党内から「みんな思うところはある」と同調する声もあった。衆議院本会議で立憲民主党・泉代表は「岸田内閣の最大の問題点は自民党の裏金問題を全く解決できていないこと」と糾弾。対する自民党は野党が訴える政治改革は「実効性を無視したものだ」と反論。互いに批判の応酬となる中、内閣不信任案は自民党、公明党の与党の反対多数で否決された。国会はあす事実上の閉幕を迎えるが、9月に自民党の総裁任期を迎える岸田総理に落ち着く暇はなさそう。多くの時間が「政治とカネ」の問題に割かれた今国会。先送りされた課題も多く、岸田総理は引き続き厳しい政権運営を迫られることになりそう。