今日の国会。予算委員長には立憲民主党の安住淳前国対委員長が、法務委員長には西村智奈美前代表代行が就任。選択的夫婦別姓の審議を行う法務委員会の委員長ポストを立憲民主党がとった。選択的夫婦別姓の実現に向けて主導権を握るのが狙い。選択的夫婦別姓を巡り、これまで野党は民法改正案を度々国会に提出してきたが、2016年・2018年・2022年のいずれも廃案となった。背景にあったのは自民一強政治。法案を成立させるにはまず委員会で審議し採決する必要があるが、自民党が主導権を握る国会ではそもそも委員会での審議にすら入れず、法案が提出されたきり棚ざらしにされてきた。今の国会では議院運営委員会でも野党の理事が過半数を占めることになり、法案の審議が行われる可能性が出てきた。立憲民主党は賛成する多くの野党や公明党も巻き込んで自民党に迫る戦略。対する自民党・石破総理のスタンスは定まっていない。総裁選では個人的には賛成としていたが、総理就任後には一転して慎重姿勢になった。