石破新総裁は1986年の衆院選に出馬し初当選した。1993年には政治改革を訴えて自民党を離党。新進党の結党に参加する。その後自民党に復党し、小泉内閣で防衛庁長官として初入閣を果たし、農林水産大臣や地方創生担当大臣を歴任した他、党側でも幹事長を務めた。当選12回を数え、安全保障と地方創生の分野に精通している石破氏だが、度々時の総理との軋轢を生んだ。第1次安倍政権下の2007年、参院選で自民党が大敗した時には安倍氏に対して退陣を促す発言をしたり、2009年の麻生内閣末期には閣僚ながら「麻生おろし」の急先鋒になったりと、その後の安倍氏や麻生氏との距離感が指摘されていた。