美谷島邦子さん(78)は息子の健ちゃんを40年前の日航機墜落事故で亡くした。美谷島さんは事故から4か月後に遺族らで作る8・12連絡会を結成し、事務局長として遺族通しをつなげる役割を担いながら空の安全を訴えてきた。2006年には遺族らの強い思いを受け事故機の残骸を展示する日本航空の安全啓発センターが誕生し、先月には美谷島さんが日本航空グループの職員に向けて講演を行って「安全のために立ち止まれる勇気を持ってほしい」と訴えた。現在日本航空には事故当時を知る現役社員がわずか17人しかおらず、研修などを通じて事故の教訓を伝えていくとしている。一方事故後40年ということもあって遺族も高齢化していて、美谷島さんはいずれ慰霊登山が出来なくなることから「今後1年1年がもっと大切なものになってくる」と話した。きのう墜落現場の麓にある群馬県・上野村では遺族らが灯籠流しを行い、犠牲者への祈りが捧げられた。
住所: 東京都大田区羽田空港3-5-1 JALメインテナンスセンター
URL: https://www.jal.com/ja/flight/safety/center/
URL: https://www.jal.com/ja/flight/safety/center/