中国では今日から全国統一の大学入学試験「高考」が始まった。今年の受験生は過去最多の全国約1342万人で、二次試験の無いことや学歴重視の中国社会であることも相まって、縁起の良いとされるチャイナドレスを着て会場まで同伴する保護者や受験生のためのレッドカーペットが用意されるなど応援も加熱している。中国では都市部の若者の失業率が今年4月に15%近くまで上昇するなど近年経済の低迷が顕著になっていて、こうした背景もあって学歴重視に拍車がかかる事態となっている。また中国では一度大学に入学した後により良い就職先を選べるように転学する人が多く、高考でも全体の約3分の1が再受験生であるなどますます競争が激化している。また近年では受験競争後に新生活に向けて美容医療を受ける人も多いという。