江戸時代、飛脚は馬で特産品、預かったお金などを日本各地に大量輸送していた。何時にどの場所へ到着しているべきかなど細かく書類に記載していて、時間厳守などのプロ意識が見て取れる。急ぎの際、確実な輸送を保証したのが走り飛脚。江戸と京都の間を3日で運ぶことができたという。スポーツ科学を専門とする山田洋教授はナンバ走りを長年にわたり、研究してきた。荷物の動きを少なくするべく、左右の体のブレ、上下に飛び跳ねる動きは少なく、歩数が多い。地面との設置時間が長いと、障害物など危険の回避にも対応できたと考えられる。安政の大地震の際には被災地の状況を各地に伝えるべく、走り飛脚たちは東奔西走した。