政府が先月から備蓄米の放出を行っているが、きょう発表された全国でのスーパーでのコメの平均価格は4217円で前の週より3円値上がりし、15週連続で値上がりとなった。主な10スーパーのうち9つが備蓄米販売しているが、購入制限を設けているところもある。備蓄米の流通に時間がかかっているとの見方がある。1回芽の落札で14万トン余が放出されたが、先月30日までに現場に届いたのは0.3%。農林水産省はトラックの手配や精米作業の調整などには一定の時間がかかるとしている。流通経路の問題があると指摘する声もある。9割以上を落札したJA全農が取引き実績のある業者に販売するとしている。実績がない卸売業者ではどうにか備蓄米を購入したいと考えている。農林水産省は今月23日からの3回目の入札では卸売業者どうしの売買を認めることにしている。専門家は購入した卸が転売する余力があるかどうかがリスクだとした。