台湾・台北のバーでお客さんが飲んでいるのは「KAVALAN」。「KAVALAN」は宜蘭県に住んでいた先住民族の名前。豊かな緑に囲まれた場所に蒸留所がある。ウイスキーの作り方。大麦の麦芽を発酵、その後蒸留をへて出来た透明の液体を樽詰め。樽の中で熟成させることで完成させる。スコットランドなど寒い地域で10年以上熟成させないと質の高いものは作れないという業界の固定概念があった。樽で熟成させる過程で水分やアルコール分の一部が蒸発することをウイスキー業界では「天使の分け前」という。高温多湿の台湾では天使がたくさんの分け前を持っていってしまうという大きな壁がある。これをある方法で克服。それは「短期熟成」。3〜4倍ほど早く熟成する。亜熱帯でも質の良いウイスキーを作ることに成功。さらに亜熱帯のため南国らしい味わいのウイスキーが生まれる。2008年に誕生。「KAVALAN」は世界で最も権威あるウイスキーの品評会で1位を獲得。台湾を代表するブランドに成長。KAVALANウイスキー・広報担当は「世界中の人が「KAVALAN」を愛してくれている」。