武蔵村山市は東京で唯一、駅が“ない”市。遊びに行くには不便な町だが、ある店にだけ人が集まる。ドラマ「リブート」の中で登場する顔を変えた主人公・早瀬陸が家族で営む“ハヤセ洋菓子店”のシーンが撮影されたロケ地。店の中もドラマの世界そのもの。没入感からドラマのマネをする人もいる。この商店街には他にも有名なロケ地がある。洋菓子店からわずか100mほどのコンビニは、日曜劇場「アンチヒーロー」など様々な作品の舞台になった。Fマートいしはら・石原彰二店主は「(撮影は)3年間で30回弱」と話した。月刊「宣伝会議」の谷口優編集長によると、武蔵村山市はロケーションサービスという機能を設けて、ロケのしやすい町であると謳っている。ロケを誘致して聖地巡礼の観光誘致を狙う町おこしの戦略だという。6年前に観光協会を立ち上げ、撮影を手伝うサービスやSNSでの発信をスタート。同じく駅のない神奈川県綾瀬市でも成功していた前例もあったという。武蔵村山観光まちづくり協会・坂野貴弘は「特徴がないところがロケ地としては適していたのではないか」などと話した。市内では5年間で80件以上の撮影を実施。ロケ地巡りで人が集まる町になった。
