岩手県・大船渡市にある「みなと公園」から中継。昼過ぎから海の風が強くなってきた。大船渡市内と海を見渡すことができるこの公園は震災で亡くなられた方への追悼と、震災の記憶を風化させることなく未来へつなげられるように象徴の場として整備された場所。「祈りのモニュメント」には「未来へ祈る」と刻まれている。これは訪れた方が海を見ながら祈りを捧げることができるように透明な碑となっている。10本の黒い柱は大船渡市の10の町を意味する。綾里地区で山火事に被災した方は「津波から避難して山に逃げてきたのに、今度は山で被災すると思わなかった。津波のときはわずかながら水に流れないで残っていたものがあったが、今回は全部焼けて燃えてしまった。しかし当時の震災を乗り越えた私達だからきっと大丈夫」と奮い立たせている姿があった。公園には震災犠牲者の名前を記した芳名板も掲げられ、お名前をなぞる方もいた。きょう市では市民や遺族の方々からの希望でそれぞれの場所でそれぞれの祈りを捧げたいという思いに寄り添ったかたちをとっている。黙祷のあと市長から追悼の言葉があり、代表献花を行い、一般献花が行われる。朝から祈りのモニュメント前には様々な方が訪れている。2時46分になり、黙祷をする各地の映像が流れた。