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「宮國登さん」 のテレビ露出情報

白黒のアニメーションの貴重なフィルムが見つかった。フィルムに写っていたのは、ナイフやフォークを使って食事をする子ども。袋から取り出して食べる様子も。フィルムが製作されたのは、1923年ごろ。音声のない無声映画。フィルムは熱心な映画愛好家・宮國登さんの遺品から見つかった。当時、歯ブラシなどを販売していた現在のライオンが製作したとされ、会社にはフィルムの記録が残っていた。線画のところに北山清太郎さんの名前がある。アニメーション作家・北山清太郎さん。大正時代、アニメ製作会社を設立し、会社からは業界をけん引する人材を輩出したとされる。しかし、北山さんが製作に関わったアニメ作品は数点しか残っていない。北山清太郎さんの孫の安田彪さん。今回見つかった作品は、字体が北山さんの特徴に似ているという。アニメのタイトルは「口腔衛生」。映像の長さは8分半。虫歯予防などの啓発のための教育映画として製作された。上映会にはたくさんの人が集まったという記録もある。字幕を使って、歯磨きの大切さを説いたり、食生活での注意も呼びかけている。専門家は、企業のPR用に作られたことに注目している。作品には、アニメ以外の実写の映像も柔軟に取り入れる工夫も。アニメが産業として認知されていなかった大正時代。さまざまな工夫を重ねて表現を高める姿勢は、現代にもつながるという。

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