日本相撲協会が臨時理事会を開催し、宮城野親方が提出した退職届を今月9日付けで受理すると全会一致で決定した。伊勢ケ濱親方(元横綱旭富士)は「もう少し辛抱してはどうかと慰留を試みたが本人の意思が固かった」とコメント。宮城野親方は白鳳として活躍した現役時代、通算1187勝・内幕優勝45回と共に歴代最多を記録。一方で現役時代終盤にはかち上げや張り手など荒々しい取り口や、土俵上でのガッツポーズなど横綱としての品格を問われる振る舞いが物議を醸した。引退会見では「鬼になって勝ちに行くことこそが横綱相撲」と語っていた。2022年7月に宮城野部屋を継承したが、去年2月に弟子の暴力問題が発生し2階級降格などの処分を受けた。宮城野部屋は無期限閉鎖となり、去年4月には弟子達とともに伊勢ヶ濱部屋に移り再教育を受けていた。伊勢ヶ濱部屋はモンゴル出身力士の元横綱・照ノ富士親方が部屋を継承することになっている。