次に向かったのは7月から新たな展示が始まった企画展示室。広報の坂巻さんに中を案内していただく。箱の中に描かれた絵を覗き込むことで奥行きのある風景が広がって見える「パノラマボックス」。キャラクターや背景画などが別々に描かれ、箱の中に何層にも分けて配置されているのが特徴。宮崎駿監督が約3年半かけて描き下ろした31点が展示されている。パノラマボックスには映画に描かれていないシーンも用意されている。パノラマボックスの高さは子どもの目線の高さになっており、「大人も子どもも自由に感じて想像を膨らませて楽しんでほしい」という宮崎駿監督の思いが込められている。大きな城が動き出す印象的なシーンで知られる「ハウルの動く城」では、映画には出てこないキャラクターが描かれている。さらに湯屋を舞台にした「千と千尋の神隠し」では、さまざまな神様が訪れる映画とは違い鬼が湯に浸かっているシーンが描かれている。一方で映画の名シーンを描いた作品もある。作中でメイちゃんがトトロに名前を聞いているシーン。メイちゃんと「トトロっていうのね」と話すが、宮崎駿監督の絵コンテには「トトロ」ではなく「ネムイヨーッ」と書いてあるそう。
