傘の持ち手が「J」字の理由は「カッコイイから」。今回、話を伺ったのは日本洋傘振興協議会認定アンブレラマスターの宮武和広さん。J字形の傘が誕生する前の18世紀の英国の絵を見ると、当時の英国というのは傘は女性が持つもので、更に英国紳士は雨の日には馬車を使うのがステータスで、男性が傘を持つのは格好悪いと笑われてしまう対象だった事がわかる。それはおかしいと立ち上がったのがジョナスハンウェイ。どんなに笑われようとも雨が降っている日には傘を持ち続けて歩き続けた。そうすると次第に英国でも雨傘の実用性が認められるようになってきた。男性も傘を持つようになるということは傘メーカーからすると大きなビジネスチャンス。そこで英国紳士に傘を買ってもらうためにはどうしたらいいかと考え、ステッキをまねて傘の持ち手をJ字形にした。当時の英国紳士ではステッキは「カッコイイ」の象徴のアイテムだった。